ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長からの性加害に遭ったと訴える人々への誹謗中傷が深刻化している。2日に開かれた同事務所の記者会見冒頭では、井ノ原快彦氏が「本当にやめていただきたい」と強調。「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の飯田恭平さんは「(被害の)声を上げる人を認め、優しく受け止める社会であってほしい」と力を込める。
飯田さんは、中学2年の夏休みにジャニーズ事務所のレッスンに参加して以来、ジャニーズJr.で「Kis―My―Ft2」の一員にもなり18歳まで活動した。その間も性加害は続いていたという。
同事務所を退所した際には「大学進学のため」と説明していたが、実際の理由は性被害だった。「ステージに立つために必要だと必死で割り切っていたが、心のバランスが取れなくなった」
被害から20年以上たつが、ジャニーズタレントが登場するテレビ番組は無意識のうちに避けてきた。性被害を公にしたのは「自分の子どもが被害に遭っても、つらいことはつらいと言えるようであってほしい」と考えたからだ。