「私に謝りなさい。それができないならクビよ」盛山正仁文科相の元秘書が連続告発「猛妻かイヤて辞めた」

統一教会(現世界平和統一家庭連合)の解散命令請求に向けて動き出した文科省。そのトップを担うのが、盛山正仁新大臣(69)だ。
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「彼女は本当に“猛妻”なんです」盛山氏に懸念の声
盛山氏は灘中・高、東大法学部を経て、旧運輸省に入省したエリート。2005年の郵政選挙で兵庫1区から初当選を果たした。
「選挙は弱く、当選5回のうち比例復活が2回。維新の躍進で次期衆院選では落選の危機にある。それだけに今回の入閣には気合が入っています」(政治部記者)
だが、そんな盛山氏に早くも懸念の声が……。
「私は奥さんがイヤになって秘書を辞めました。彼女は本当に“猛妻”なんです」
そう訴えるのは、盛山氏の元秘書A氏だ。
秘書に毎日日報を送ることを義務付け、深夜にダメ出し
妻・路子(みちこ)氏(69)は、通産相、衆院議長などを歴任した田村元(はじめ)氏(14年死去)の長女。「官僚人生を全うすると思って盛山氏と結婚したものの、勝手に出馬を決められ、離婚届を準備した」(田村家関係者)との逸話も持つ。ただ、夫の当選後は議員会館に頻繁に顔を出すなど、政治活動にも深く関わるようになったという。A氏が続ける。
「盛山氏は『妻は政治の世界では先輩だから』と頭が上がらない。元官僚を秘書に採用しようとした時は、彼女に『役人は使えないわよ』と突っぱねられていました。路子氏は日本酒好きですが、『主人はお酒が弱いから何を話すかわからない』と支援者との会食も制限させている。秘書は日報を毎晩、夫妻に送る事が義務付けられ、路子氏が夜中だろうが細かく確認し、ダメ出ししてきます」
元秘書のB氏も証言する。
「路子氏はすぐカッとなって支援者や地元議員に直接クレームを入れるので、地元で『ミニ代議士』と呼ばれていた。それを地元秘書が盛山氏に伝えると、路子氏は怒り、その秘書に『私に謝りなさい。それができないならクビよ』と言い渡した。結局、その秘書は辞めることを選択しました」
秘書が辞めていくワケ
盛山氏の立場が弱いのは、資産からも窺える。都内の自宅は田村元氏からの贈与で、盛山氏の所有分は78分の9。大半が路子氏の名義だ。衆院選があった21年の収支報告書によれば、田村一族が関係する企業3社から、計700万円に及ぶ寄附も受けている。
さらに、元秘書C氏はこんな疑惑を指摘する。
「長女が公設第一秘書なのですが、ほとんど事務所に顔を出さず、勤務実態がナゾ。“在宅公設第一秘書”と揶揄されていた。身内との格差に嫌気が差して、秘書が辞めていくのです」
質問に対し、路子氏からの回答は…
元秘書からの連続告発について、盛山事務所に質問状を送ると、なんと路子氏本人から電話がかかってきた。
――夫人が原因で秘書が辞めているとの証言がある。
「人を雇う時、辞めさせる時、全部私が出ていくものですから。主人は『お前、頼むな』と(笑)。(元秘書の証言は)事実無根と思っていますが、書かれたいのでしたらどうぞ」
――“猛妻”と言われるが。
「『親しい企業の方でも食事に行くな。勝手なスケジュールを入れたら困る。マスコミの方のアポ入れも一切やめてほしい。主人への頼まれごとは、絶対に自分で聞いてはいけない。陳情は秘書が聞くものではない』と伝えているので、不満が出る秘書はいると思う」
――長女の勤務実態は?
「収支報告書の作成、セミナーの準備など、公設秘書として恥じない仕事をさせている。議員会館では作業をこなせないものは、私の自宅でさせています」
――結婚する際、政治家になる人は嫌だと。
「主人は父にも内緒で立候補しました。父は、自分が女房にさせた苦労を可愛い娘にさせてたまるかって、私の顔を見ると『早く離婚しろ』と。それで離婚届も書いたりしたものです。でも、主人は選挙のセの字も知らなかった。可哀そうで、両親から『勘当だぞ』と言われるのを押し切って(選挙を)手伝ったんです」
――田村家関連の献金は?
「叔父の遺言で『若い頃兄貴(田村元氏)に世話になったからできる限り援助する』と。他は法律違反が怖いので、ほとんど寄附をもらっていません。私の父は何度も大臣をやってきたので(笑)、有頂天になるほど初入閣が嬉しいわけではない。無事にお勤めを果たしてほしいと思います」
“猛妻”に比べれば、統一教会も怖くない!?
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年10月12日号)

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