国会議員の公設秘書を、地方議員が務めていた兼職問題を巡り、日本維新の会で池下卓衆議院議員に続き、新たに1人の兼職が発覚した。
兼職が発覚したのは、兵庫10区から出馬し比例復活当選した掘井健智衆院議員の事務所で、現在は兵庫県議を務める鍔木良子氏が6日間、公設秘書と加古川市議を兼職していた。 藤田幹事長が22日の会見で明らかにした。
日本維新の会は、池下氏の秘書の兼職を受け、20日から全国会議員を対象にした実態調査を行い、掘井健智事務所の件が発覚した。
藤田幹事長は「今後起こり得ることも想定をして、まず内規を定める方向で国会議員団規則という形で整理したい」と述べ、こうした地方議員との兼職を禁止する党の内規を新たに設けることも明らかにした。
一方、民間との兼職については、禁止の対象外とする方向。
池下議員については、「自身の歳費(報酬)から3カ月相当を身を切る改革の寄付という形で返上したい」と申し入れがあったとし、党として了承した。
兼職をめぐっては、維新以外に自民党と立憲民主党の衆議院議員3人についても判明していて、「税金の二重取りだ」と批判が出ている。