「手荷物検査実施は厳しい」=東北新幹線薬品漏れ事故で―JR東会見

JR仙台駅の東北新幹線で乗客が持ち込んだ薬品が漏れ、6人がやけどや体調不良を訴えた事故を受け、JR東日本の三林宏幸東北本部長は19日の定例記者会見で、「列車の本数や客の人数、検査のスペースなどを考慮すると、手荷物検査は現実的には厳しい」と述べた。その上で、車内持ち込み品の規制については、ポスター掲示や駅構内の案内放送の強化を通じ周知徹底を図るとした。
事故は9日正午ごろに発生。新青森駅から東京駅に向かっていた東北新幹線「はやぶさ52号」が仙台駅に到着する際、乗客から「薬品が漏れた」と119番があった。5歳~40代の乗客4人が体に薬品が付着してやけどを負ったほか、30代の乗客と20代の駅職員が薬品から発生したとみられる煙を吸って気分が悪くなった。
JR東によると、やけどや体調不良を訴えた乗客や職員はさらに5人増え、計11人になったという。
薬品は、やけどを負った東京都内の地質調査会社の40代男性がペットボトルのような容器に入れて新幹線の車内に持ち込んでいた。宮城県警は薬品の成分の鑑定を行い、業務上過失致傷容疑も視野に捜査を進めている。
[時事通信社]

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