食中毒「責任痛感」と謝罪 青森の駅弁製造、吉田屋が初会見

500人超の被害が出た駅弁による食中毒の発生を受け、青森県八戸市の製造会社「吉田屋」の吉田広城社長が21日、市内で初めて記者会見し「本当に申し訳ありませんでした。責任は大きいと痛感している」と謝罪し、涙を流した。
外部委託の米飯の温度管理が原因とみられ、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ駅弁需要が回復し、製造能力を超えて委託したと明らかにし、「売り上げ重視だった。現場に無理をさせた」と述べた。また被害者への補償を開始したと明らかにした。
同社は9月中旬の発生以降、会見を開いておらず、批判が出ていた。吉田氏は再発防止や被害者対応を優先させたとした。
八戸市保健所によると、食中毒は9月15~16日に製造した駅弁を原因とし、29都道府県で521人の被害を確認した。
吉田屋は、米飯の搬入後、発注指示より温度が高いことに気付いたが、冷却して使用した。吉田氏は「冷却した独自の判断が大きな原因」と強調し「口に入るものを作っている自覚がもっと強ければ防げた。恥じている」と話した。

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