東海大付属熊本星翔高(熊本市)に勤務していた元体育科の教員でサッカー部の専任コーチを務めていた30代の男性が、同部の男性監督からいじめを受け、精神的苦痛を受けたのに対策が講じられなかったとして、学校を運営する東海大(東京)に対し、約230万円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。2023年12月20日付。
訴状によると、原告の男性は15年4月に任期付き職員として採用。体育科の教師、サッカー部の専任コーチとして活動していたが、19年春以降、支給されるはずの練習ウエア一式が監督の指示で男性のみ支給されなかったり、監督から無視されたりするなどのいじめを受けたとしている。
男性は学校側に調査対応を求めたが、適切な調査や具体的な再発防止策などは示されなかったとして安全配慮義務に違反しているなどと訴えている。男性は20年3月に同校を退職した。
東海大の担当者は「係争案件となりますので、コメントは差し控えさせていただきます」としている。【野呂賢治】