愛媛県新居浜市は15日、同市徳常町の国の登録有形文化財「武徳殿」の木製扉に生卵が投げつけられるなど、建物が汚損されているのが見つかったと発表した。新居浜署は何者かが故意に汚したとみて捜査する。
市などによると、同日午前5時45分頃、市内に住む男性(39)が剣道の朝稽古のために武徳殿を訪れたところ、正面扉に生卵数個が投げつけられているのを発見。近くには卵の殻が落ちていた。東側の壁面と扉には、みそのようなものが長さ約13メートルにわたって塗り付けられているのを見つけ、新居浜署に通報した。
同署は現場周辺を調べ、みそのチューブ型容器などを押収。敷地内の公衆トイレでは、等身大の人形が首と胴体が切り離された状態で放置され、ゴミが散乱していたといい、関連を調べている。
武徳殿は1938年建立。剣道や居合道など4種目の道場として使用されており、14日夜は柔道と空手の稽古が午後10時頃まであったが、異変はなかったという。