「父親は容疑を否認、無実を訴え」弁護人が会見 4歳次女殺害の疑い

4歳の次女に有害物質などを摂取させ殺害したとして、両親が逮捕された事件で、逮捕された父親が死亡する直前の次女の様子について、「呼吸をしていたので大丈夫だと思った」などと説明していたことが新たにわかりました。
4歳の次女・美輝ちゃんに有害物質「エチレングリコール」などを摂取させ、殺害した疑いが持たれている細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(37)。その後の関係者への取材で、健一容疑者が逮捕前に死亡する直前の美輝ちゃんの様子について話していた内容が新たに分かりました。
健一容疑者(逮捕前関係者に対し)「前日の夜から普段とは違う寝息で心配だった。当日の朝も確認したが、呼吸をしていたので大丈夫だと思った」
一方、きょう、健一容疑者の弁護人が会見を開き、健一容疑者に持たれている疑いを否認しました。
健一容疑者の弁護人「細谷(健一)さんは容疑について、一貫して否認して無実を訴えている」
この弁護人は健一容疑者が父親から相続した会社の顧問弁護士も務めていて、美輝ちゃんのこともたびたび見たことがあると話しました。
健一容疑者の弁護人「最後に(健一容疑者が美輝ちゃんを)事務所に連れてきたのは、2020年の前半だったと思う。まだベビーカーに乗った赤ちゃんだった。健康的で元気の良いお子さんという感じで、よく笑うお子さん」
「健康的で元気の良い子ども」と証言しました。
しかし、取材を進めると、美輝ちゃんの周辺では、この弁護人の証言とは「全く逆の状況」が目撃されていました。
美輝ちゃんを知る人「(美輝ちゃんは)印象的だったのは、髪の毛がボサボサで洋服がヨレヨレな感じ。いつもあざがあったと聞いていた。最初、ネコが鳴いていると思ったが、車庫でエンジンをかけっぱなしで、夜(車内で)泣いていた。小さな声で」
美輝ちゃんは、これまで6つの保育園や託児所を転々としていて、昼夜を通して預けられていたこともあったといいます。
そして、新たに分かったことも…。志保容疑者が、美輝ちゃんが死亡する前に健一容疑者に送っていたメッセージの内容です。
志保容疑者「美輝がかわいくない」
こうした趣旨のメッセージに対し、健一容疑者は…。
健一容疑者「いなかった方がよかったね」
さらに、警視庁は去年8月、自宅マンションを家宅捜索した際に2人が使っていたパソコンやスマホを押収していますが、分析の結果、猛毒の毒草「トリカブト」など複数の有毒物質について検索した履歴が残っていたことが分かりました。
警視庁が犯行に至ったいきさつを詳しく調べています。

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