能登半島地震は1日で発生から3か月となる。最大で3万4173人いた石川県の避難者は減少傾向にあるが、旅館などへの2次避難を含めて依然8109人が避難生活を送る(3月29日現在)。このほか県内で140人が車中泊を続け、7757人が県内外の親戚宅などに身を寄せている。発生3か月の避難者が約4700人だった熊本地震と比べ、生活再建の遅れが目立つ。
死者は244人(災害関連死疑い15人含む)。住宅被害は7万5430棟で、うち全壊は8420棟に上る。石川県は輪島市や 珠洲 市など8市町で応急仮設住宅4956戸を着工したが、完成は894戸にとどまる。
地震当日に約11万戸で発生した断水は、この1か月で志賀町と穴水町で解消された。ただ、珠洲市のほぼ全域をはじめ、奥能登地域を中心に計約7860戸で水道が復旧していない。