祭りの屋台で当時16歳の少年を深夜まで働かせたなどとして、警視庁少年育成課は児童福祉法違反と労働基準法違反の疑いで、神奈川県綾瀬市小園南、露天商、松本健治容疑者(63)ら男女6人を逮捕した。松本容疑者は容疑を否認しているという。
少年育成課によると、松本容疑者は神奈川県などで活動する的屋団体のトップを務めているという。少年は友人から紹介され、松本容疑者らの下で「あつぎ鮎まつり」(厚木市)、「さがみ湖湖上祭花火大会」(相模原市)など神奈川県内8カ所の祭りで、金魚すくいやかき氷販売などの屋台で勤務。遅い日には午前1時半ごろまで働かされ、遅刻すると殴る蹴るの暴行を受け、制裁金を求められたりしたという。
他に10人ほどの少年が働いており、1人が「制裁金を払えないなら詐欺や強盗をやらせるぞ」「殺されたくなかったら(制裁金を)払え」などといわれたとして、警視庁に相談し発覚した。
逮捕容疑は令和5年4~10月、当時16歳だった高校2年の男子生徒(17)が18歳未満であることを知りながら、早朝から深夜まで露店営業に従事させたなどとしている。