富山県警本部の倉庫から廃棄予定の拳銃入れや手錠計3点を盗んだとして、県警は25日、県警警務課の警部補、宮崎伸一朗容疑者(43)(富山市清水町)を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した。宮崎容疑者は、盗んだ装備品をフリマアプリで売却しており、県警は余罪についても調べている。
発表によると、宮崎容疑者は昨年4月19日~今年2月23日頃、県警本部の倉庫に侵入し、拳銃入れ1点と手錠2点を盗んだ疑い。調べに対し、容疑を認めている。
今年2月、他県警から「装備品が販売されており、宮崎容疑者が関与した疑いがある」との情報提供があり、事件が発覚。宮崎容疑者は、盗んだ拳銃入れと手錠1点をフリマアプリに出品し、拳銃入れを10万円、手錠を9万円で売却していた。富山県警は売却された2点を回収し、もう1点の手錠も押収した。
県警では、廃棄する装備品を一時的に倉庫で保管した後、業者に依頼するなどして処分している。当時、県警交通指導課に所属していた宮崎容疑者は、当直勤務時に複数回にわたり、非常用の鍵を使って倉庫に立ち入っていたという。
捜査関係者によると、倉庫から盗まれた装備品は数十点に上ることが確認されており、県警は宮崎容疑者が売却して130万円以上の利益を得ていたとみている。