台風の特別警報、今回が4回目 「伊勢湾台風」級が発表目安 10号も命守る行動が必須

非常に強い台風10号について気象庁は28日午後、鹿児島県に特別警報(暴風、波浪、高潮)を出した。台風による特別警報の発表は、令和4年9月の台風14号で鹿児島県に出されて以来で、4回目。昭和34年に5千人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」級の台風の接近が見込まれる場合が発表の目安で、命を守るための最善の行動が必要になる。
気象庁が特別警報の名称で発表するのは、大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪の6種類。このうち台風を要因として出されるのは、暴風、高潮、波浪の3つ。
この日、気象庁は午後1時ごろに暴風と波浪、同4時過ぎに高潮の各特別警報を出した。数十年に1度の強さの台風が日本に迫った際、風の強さや潮位の変化に最大級の警戒を呼びかけるもので、発表の目安となる台風の強さは伊勢湾台風級。具体的には、中心気圧930ヘクトパスカル以下か最大風速50メートル以上、沖縄、奄美、小笠原諸島は910ヘクトパスカル以下か60メートル以上。
過去、台風による特別警報が発表されたのは、平成26年7月の8号、28年10月の18号、令和4年9月の14号の3回。平成26年と28年は沖縄県、令和4年は鹿児島県にそれぞれ発表された。

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