4月13日開幕の大阪・関西万博で、政府が出展するパビリオン「日本館」が完成し、29日に開館式が行われた。パビリオンとしては最大で、「循環」をテーマとし、世界最大級の火星由来の隕石の「火星の石」が初めて一般公開される。
日本館は、外観に木板の壁が円環状に建物を取り囲むデザインを採用。館内は3エリアで構成され、ごみを分解する微生物の働きや藻類の可能性、伝統的に資源を効率よく使ってきた日本のものづくりなどを紹介する。各国の賓客を迎える場にもなる。
日本国際博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は式典で、「『万博の顔』というべきパビリオン。循環は地球だけでなく火星、宇宙でも起こっているかもしれないというロマンを感じてほしい」と話した。名誉館長の俳優・藤原紀香さんは「若い世代が日本の良さを見直すきっかけになる」と期待した。