東京都町田市の法政大多摩キャンパスで1月、授業中に学生8人をハンマーで殴りけがをさせたとして、傷害罪に問われた、韓国籍のユ・ジュヒョン被告(23)の初公判が13日、東京地裁立川支部(中島経太裁判長)で開かれた。検察側が懲役3年を求刑し、即日結審した。判決は27日に言い渡される。
被告は罪状認否で、「間違いないです」と話し、被告人質問では「くさい」「韓国に帰れ」といわれて不満を募らせ、「いじめをやめさせるためには殴るしかないと思った」と犯行の動機を語った。
検察側は、被害者が被告をいじめていた事実はないとした上で、被告は加害者への報復ではなく、偶然居合わせた学生を無差別に狙ったと指摘。「動機は身勝手極まりなく、身体の枢要部を狙っていて危険」などとして、懲役3年を求刑した。弁護側は、被告が反省しているなどとして執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状によると、1月10日午後3時45分ごろ、東京都町田市の法政大の教室内で、男女8人をハンマーで殴り、頭などに傷害を負わせたとしている。