東京地検は29日、知人女性に性的暴行を加えたとして警視庁に強制性交容疑で書類送検されていたプロ野球西武の山川穂高選手(31)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。地検は、起訴するに足る理由がなかったと判断したとみられる。
捜査関係者によると、山川選手は昨年11月、東京都内のホテルで20代の知人女性に対し性的な暴行を加えたとして、女性側から被害届が出されていた。
書類送検の際、警視庁は起訴を求める「厳重処分」ではなく、刑事処分の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けていた。
山川選手は富士大から平成26年にドラフト2位で西武に入団。30年に本塁打王に輝くなどリーグ優勝に貢献し、最優秀選手賞(MVP)に選ばれ、昨季は3度目の本塁打王と初の打点王に輝いた。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも日本代表として出場し、優勝に貢献した。