ロマンス詐欺の被害回復で誇大広告か 大友道明弁護士の懲戒手続きへ

国際ロマンス詐欺の被害回復に関するネット広告の内容に問題があったとして、千葉県弁護士会は30日、会に所属する大友道明弁護士(75)について懲戒処分に向けた手続きを始めたと発表した。今後、県弁護士会の懲戒委員会が審査し、処分を決める。
県弁護士会によると、大友弁護士は2022年10月ごろ、国際ロマンス詐欺や株投資詐欺などの被害回復をうたったネット広告の中で「すべてお任せ頂ければ丸っと解決いたします」などと表示していた。広告を巡り、県弁護士会には依頼者などから「被害が回復されない」などの相談が多数寄せられていたという。
こうした広告について、県弁護士会の綱紀委員会は「ロマンス詐欺の被害回復は極めて困難」とした上で、日本弁護士連合会が禁止する「誇大または過度な期待を抱かせる広告」や「虚偽または誘導にわたる情報の提供」などに該当すると判断した。
大友弁護士は28日、毎日新聞の取材に「被害金の回収が難しいことは事前に説明した上で契約している」と話した。【林田奈々】

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