関東や東海に上陸するおそれのある台風13号。 気象予報士によると、その特徴は“雨台風”で、自転車並みの速度でノロノロと進み、大雨などの影響が長引くおそれがあるという。
港では漁船の陸揚げ作業
静岡・下田市にある釣りスポットとして知られる須崎港では、7日朝から雨が降っていた。
地元の漁師たちが追われていたのは、台風の接近に備えた漁船の陸揚げ作業。
「雨台風じゃないですか、雨の方が心配ですね。土砂降りは1番大変」と、7日夜にも降り出すとみられる大雨に不安を募らせていた。
また、「少し進路がズレると思いがけない波が出たりするので」と波を心配する声も聞かれた。
一方、東京都心部からおよそ300km離れた八丈島では、うねりをともなった白波が岸壁に打ち寄せていた。
台風の影響で、6日からカンパチ漁に出られなくなっているという。
地元の漁師は「あしたもダメでしょうね。台風が落ち着くまでダメじゃないか」と肩を落とす。
八丈島では、台風の接近で土砂災害の警戒のおそれがあるとして、6日から一部道路を通行止めにするなどして高波などへの警戒を強めている。
伊豆諸島では、7日夜から8日午前にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高くなるおそれがある。
ノロノロ進み影響長引くおそれ
日本列島に向かって北上している台風13号。
8日から9日にかけて関東や東海に接近、上陸するおそれがあり、広い範囲で警報級の大雨となる見込み。
台風13号には、どのような特徴があるのか。
フジテレビ・川原浩揮気象予報士: 今回の台風は、風か雨かで言うと“雨台風”だと思います。どこで急にゲリラ豪雨のような強い雨が降るかは、本当にどこで起きてもおかしくない状況。雨も警戒いただきたい。(台風13号が)本州に近づいてきたあたりから、ガクッとスピードが落ちている。自転車並みの速度でノロノロと上がっていく台風になる。
今回の台風13号は、ノロノロと進む分、大雨などの影響が長引くおそれがあるという。
フジテレビ・川原浩揮気象予報士: 早ければあすの夕方から夜のあたりに、東海から関東のどこに上陸してもおかしくない状況。通勤の時間帯に雨や風が強まることが十分に考えられる。最新情報を警戒していただきたい。
暴風域こそないものの、気象庁は大雨による土砂災害や河川の増水などに注意するよう呼びかけている。 (「イット!」9月7日放送)