原子力規制委員会が、東京電力に柏崎刈羽原発(新潟県)を運転する「適格性」があるかどうかを再確認する作業が始まった。11日は同原発での検査に着手。判断まで3カ月程度かかる見込みで、テロ対策の改善を確かめる追加検査も続く。再稼働に必要な地元同意の手続きも難航が予想され、年内の再稼働は絶望的となった。
東電は柏崎刈羽7号機を今年10月に、6号機を2025年4月に再稼働する前提で電気料金の値上げ幅を算定している。ただ同原発はテロ対策の不備を理由に事実上、運転を禁じられている。禁止命令の解除には、テロ対策の追加検査と適格性の再確認が必要となる。