ランチタイム中に“ガス爆発” 店長が語った「理由」 東京・国分寺…近所でも評判のレストラン

東京・国分寺市のイタリアンレストランで、ランチタイム中にガス爆発が起き、客と店員がケガをしました。なぜ、爆発は起きたのか。店長が語った“理由”は…。

26日、東京・国分寺市のレストランで爆発事故が起きました。大きな窓が全て割れ、白いカーテンが風で揺れていました。そばにはガラスの破片も落ちていて、入り口のガラス戸にもヒビが入り、テープで補強されていました。
ランチ営業中に起きた爆発事故。食事をしていた男性客と女性店員の2人がケガをする事態となりました。
事故が起きる前のレストランの外観の画像では、大きなガラス窓がありましたが、窓ガラスはなくなってしまい、建物の周りにも規制線が張られ、そのすぐ横にはガラスの破片が集められていました。

爆発事故があった現場は、国分寺市にあるJR西国分寺駅のすぐそば。飲食店などが並ぶエリアにあるイタリアンレストランです。近隣の店は、そのときの“音”を聞いていました。
近隣の店の店長
「爆風というか爆音というか、すごい『ドン!』という低音で鈍い音だった。いつもと違う音がしたので。聞いたことがないような」
「ぱっと見たときに『あれ違うな?』『あれ?どうしたんだ?』ってなって。窓ガラスが全部ない状態で『あれっ?』って」

爆発から約30分後に撮影された写真には、割れた窓から消防隊員が頭を出しているところが写り、見下ろす先には、粉々になってしまった窓ガラスが散乱していました。
――消防隊の方も何人かいた?
写真を撮影した人
「そうですね、結構いらした」
写真を撮影した人
「脇のほうにずっと緊急車両が止まってて、ガラスがぐちゃぐちゃの状態で落ちていた。かなり細かく割れていたので、水がまいてありますけど、ここの辺りずっと破片が飛び散っていた」
「けっこう年配のおじいさんが、救急車のストレッチャーに寝ていたというか、座っていたというか」
写真を撮影した人も、過去に訪れたことがあるというレストラン。近所でも評判が良かったといいます。

なぜランチタイム中に、爆発が起きたのでしょうか?
警視庁によると、厨房でカセットボンベのガス抜きをしていたという50代の店長。カセットボンベ1本に小さな穴を開け、処分していたとみられています。
警視庁に対し店長は、「ガス抜きをしていて10秒後くらいに、麺をゆでる機械の種火から、胸のあたりまで炎があがって、直後にガラスが割れた」と話しているといいます。
換気扇は回っていたといいますが、ガスがたまり、厨房の火に引火して爆発したとみられています。当時店には店長、店員、客のあわせて3人がいて、男性客は手に軽いケガ、女性店員は体の痛みを訴え、全身打撲と診断されました。
『news zero』の取材に対し、レストランの店長は「ガスボンベ1本で、ここまでの爆発になるとは思わなかった」と話しています。

ガスボンベの“ガス抜き”について専門家はどう見るのか。
元東京消防庁・坂口隆夫氏
「まず原則はガス抜きは極力しない。最後までガスを使い切るというのが原則なんです。ガス抜きというのは危険性が伴うので推奨はしていません。使い切るということが一番重要なんです」
(9月26日放送『news zero』より)

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