群馬の公共施設でエアコン室外機の盗難相次ぐ 金属部品目当てか

前橋市と群馬県みどり市で9月中旬以降、計12カ所の公共施設で16台のエアコンの室外機が盗まれる被害が相次いでいる。両市は警察署に被害届を出し、夜間に無人になる施設を中心に注意を呼びかけている。関係者は「エアコンを買い直す必要がある上、9月は暑さも我慢せざるを得なかった」と話している。
前橋市では9月末までに市大胡支所と公民館8カ所、消防団施設2カ所で14台が被害に遭った。1カ所の公民館で3台盗まれたケースもあった。いずれも昼間しか使われず、大胡、宮城、桂萱、城南など市東部に集中。配管を切断して室外機だけを持ち去っており、関係者は「内部の金属部品を目当てに盗んだのではないか」と話す。市内では事業所や空き家、神社でも同様の被害が出ているという。
市はほかにも被害がないか全域で市の施設と自治会、消防団などに点検を呼びかけ、防犯パトロールも実施している。市によると、約10年前にも室外機が盗まれたことはあるが、「これほど大量に盗まれたのは記憶にない。過去には水道蛇口の盗難もあり、施設外で被害の可能性があるものを点検したい」(担当者)という。
また、みどり市でも9月25日朝、児童生徒を支援する教育支援センター(笠懸町阿左美)の室外機2台が盗まれたことがわかり、被害届を出した。【田所柳子】

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