沖縄の米軍普天間基地の辺野古への移設工事を巡り、斉藤国交相は5日、「沖縄県知事が期限までに承認を行わなかったことは遺憾だ」と述べた。
普天間基地の移設先となっている名護市・辺野古での軟弱地盤の改良工事を巡っては、県が国と争った裁判で9月、県の敗訴が確定し、国は4日までに工事を承認するよう「指示」を出していた。
しかし、判決後も沖縄県は承認を行わなかった。
斉藤国交相は首相官邸で記者団の取材に応じ「沖縄県知事が期限までに承認を行わなかったことは遺憾だ。速やかに承認すべきと考えていることに変わりはない」と述べた上で、「5日付けで、福岡高等裁判所那覇支部に、地方自治法に基づき、公有水面埋立法の所管大臣として、代執行訴訟を提起した」と明かした。