日本生命の元営業部長が架空の保険契約などを持ちかけて、およそ1億8000万円を騙し取った罪に問われた裁判で、神戸地裁尼崎支部は懲役5年の実刑判決を言い渡しました。 判決によりますと日本生命の営業部長だった林泰之被告(37)は、2017年から去年にかけて「日本生命の従業員から推薦を受けた者が加入できる積立型保険商品がある」などと説明し、顧客や知人6人に架空の保険契約や投資話を持ち掛け、あわせておよそ1億8000万円をだまし取りました。 18日の判決で神戸地裁尼崎支部は「生命保険会社の営業部長としての地位や信頼を悪用した巧妙かつ計画的で悪質極まりない行為」と指摘した一方、「反省と謝罪の言葉を述べている」「被告人なりの更生意欲や弁償意思も示している」などとして、林被告に懲役5年の実刑判決を言い渡しました。