19日午後8時50分ごろ、岐阜市岩倉町の長良川で「鵜飼(うかい)観覧船が浅瀬に乗り上げた」と市鵜飼観覧船事務所の職員から119番があった。
同事務所などによると、観覧船3隻が流され、いずれも浅瀬に乗り上げた。台湾籍の40代夫婦が背中に打撲などを負ったほか、別の船の船頭が折れたさおで手の指を切った。いずれも軽傷だという。
当時30隻の観覧船が出て、観光客が鵜飼を見物中だった。突然風雨に見舞われ、下流に流されたという。
同事務所の担当者は「船を安全に止めるため、あえて浅瀬に入った」と説明している。同事務所は20日からの鵜飼観覧船の運航を中止。船頭らを対象に、流された場合の対応などを学ぶ研修を実施し、22日の運航再開を目指している。【川瀬慎一朗、山下俊輔】