約300キロのウニ、ゴムボート上から潜水くり返し逮捕…苫小牧市の男2人「食べたり、人にあげたり」と話すも、販売目的でも捜査

20日午前、条例で潜水などが禁じられている北海道苫小牧市の海岸で、ゴムボート上から潜水をくり返し、殻径5センチ未満などのウニを獲ったとして、30代の男2人が逮捕されました。
苫小牧港管理組合港湾施設管理使用条例違反などの疑いで逮捕されたのは、いずれも苫小牧市に住む35歳の会社役員と31歳の会社員の男2人です。 苫小牧海上保安署によりますと、2人は20日午前5時ごろから3時間ほどの間、苫小牧港東外防波堤先端付近の海岸でゴムボートに乗り、ウエットスーツを着て潜水しているところを、パトロール中の海上保安官に目撃されました。 現場は、漁業権の設定がないため、素手や素足でウニなどを獲ることは禁じられていません。

しかし、潜水したり、道具を使ったりして獲ることは条例違反となり、2人は砂浜に戻った後、その場で逮捕されました。 ゴムボートには、およそ300キロのキタムラサキウニが積まれていました。 さらに、ウニの中には、北海道漁業調整規則で獲ることが禁じられている殻径5センチ未満のキタムラサキウニ12個も含まれていました。 取り調べに対して苫小牧市の男2人は「自分たちで食べたり、人にあげたりするためだった」などと話し、容疑を認めているということです。
苫小牧海上保安署は、ウニの量が多いことや、ゴムボートやウェットスーツなど、本格的な装備を準備して潜水していたことから、販売目的でウニを獲っていた可能性もあるとみて、引き続き調べをすすめています。 苫小牧市では14日、遊泳禁止の海岸でホッキ貝を獲っていた札幌市の男性が死亡していて、苫小牧海上保安署がパトロールを強化していました。

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