経営破綻した「松本病院」、診療報酬4億2600万円を不適切受給…大阪市が返還求める

一昨年8月に経営破綻した大阪市福島区の医療法人「友愛会」(民事再生手続き中)傘下の同区「松本病院」(閉院)が、生活保護受給者の診療報酬を不適切に受給していたことがわかった。約3年間で約4億2600万円に上り、市が返還を求めている。
病院を巡っては、看護師の人数を水増しして届け出たなどとして、近畿厚生局が2022年5月、14年2月~17年4月の診療報酬計約8000万円分が不正受給だったと公表。生活保護法に基づき、受給者の医療費を負担する市も、厚生局が不正と認定した期間の調査を進めていた。
法人は21年8月、資金繰りが悪化し、大阪市からの無担保融資2億円を返済しないまま経営破綻。病院も22年2月に閉院した。法人は再生計画に基づいて市への返還を進めているが、現時点で約3億6000万円が未回収になっているという。

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