今年2月、大阪府交野市のゴルフ場に設置された防犯カメラに、ひとりの男が映っていました。
男は堂々と無人のゴルフカートに近づきます。すると何気ない様子でクラブを数本抜き取りました。
キャップをかぶりスポーツウェアのようないでたちですが、実はこの人物、ゴルファーではないといいます。
また、男は別の日にもプレー客を装って盗みを繰り返していました。
従業員
「もう3回目か4回目だったので、絶対捕まえようという意識はみんなにあったと思う」
従業員たちが警戒を続ける中、今年4月、再び男が現れたのです。
従業員
「何人かで彼で間違えがないか確認して、『これや あいつや。絶対逮捕してやろう』という気持ちになりました」
当時を従業員らに再現してもらいました。
男が現れ、従業員らが物陰から様子をうかがうこと、約1時間。ついに…
従業員
「お客さん、それお客さんのクラブですか?」
男
「友達のです」
従業員
「盗ったんちゃうんか」
男
「違います」
従業員らが連係プレーで確保。男は、その場で現行犯逮捕されました。
警察によりますと、無職の川満憲忠被告(38)はこのゴルフ場からクラブ7本、40万円相当を盗んだ罪などに問われています。
取り押さえた従業員
「ゴルファーにとって、クラブは一番大事なもの。それを盗るというのは許せない」
川満被告は警察の調べに対し、「盗んだクラブは中古ゴルフショップに売却していた。小遣いが少なくてクラブを買う金やプレー代が賄えなかった」と容疑を認めているということです。