神奈川県警中原署は24日、川崎市中原区の会社員の男(48)を電子計算機使用詐欺容疑で横浜地検川崎支部に書類送検した。発表によると、男は昨年3月、新幹線の回数券を同区内の駅の自動券売機に挿入して虚偽の情報を与え、東京―新大阪駅を往復する計2万7880円相当の指定席を利用する権利を不正に得た疑い。容疑を認めている。
同署によると、男は回数券と駅入場券を購入し、入場券のみで改札を通って新幹線に乗車。車内の車掌や到着駅の有人窓口に申し出ても回数券には電磁的記録が残らないため、未使用の回数券として使い回すなどして不正乗車を繰り返していた。男は「安く乗りたかった。インターネットにやり方が載っていた」と説明しているという。
JR東海によると、新幹線指定席の回数券は現在、販売されておらず、有効期限も過ぎたため流通もしていない。