中国からの“嫌がらせ電話”「富士山の爆発を祈ります」…県内の自治体や店舗にも(静岡県)

福島第一原発の処理水放出以降に相次いでいる、中国からとみられる嫌がらせの電話が、静岡県内の自治体や飲食店などにもかかってきていることが分かりました。
(録音した音声)
「はい富士市役所です」
「あなたたちの富士山が早く爆発することを祈ります」
これは8月25日、富士市役所にかかってきた電話。着信履歴には、中国の国番号「86」から始まる番号が残っていました。電話は自動音声で約30秒間。そして迷惑電話は28日も。
(録音した音声)
「こんにちは…」
最初は、女性と思われる肉声が聞こえ、その後、自動音声になりましたが、よく聞き取れませんでした。富士市の担当者は、今後も増えるようであれば、対応を検討していくと話します。
(富士市シティプロモーション課 大石 美樹さん)
「富士市もそうだが、県内には中国と友好関係を結ぶ市町が多くある、一部の心ない人だと思うが、このような声が寄せらるのは寂しい」
迷惑電話は27日、函南町役場にもかかってきました。
(録音した音声)
「もしもし?もしもし?」「函南町役場です」
「バ・カ・ヤ・ロ・ー」
「なぜ汚水を私たちの中国に流すのですか、あなたはバカですか」
函南町によりますと、この電話を含め、27日に2回、迷惑電話がかかってきたということです。また、ナンバーディスプレイの機能がない電話機にも、無言電話が複数回あったということです。
迷惑電話は河津町の海鮮どんぶりが人気の店でも…。店主の川村さんは、客からの問い合わせに対応するため、店にかかってきた電話を携帯電話に転送していますが、中国から電話がきたことはないそうです。
(伊豆海鮮どんぶりや 店主 川村 朋弘さん)
「中国本土と表示されたから、なんか怪しくて出ていないですね。1週間くらい前から、多いときは1日4~5本、合計だと20件くらいきたかな」「旅行会社かと思ったけど、夜中にも来る」
着信履歴を見せてもらうと「86」で始まる電話番号。川村さんは気味が悪いので、今後も出ないようにすると話していました。
この他にもDaiichi-TVの取材では、中部電力の浜岡原発や、静岡市内の商業施設、ホテルなどでも、中国の国番号「86」から始まる番号から電話がかかってきていることがわかりました。

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