プロライダー谷本音虹郎さん死去 23歳 8月のレースで衝突事故 意識不明で病院搬送

全日本ロードレース選手権に参戦している「Team TATARA aprilia」の公式サイトが5日、プロライダーの谷本音虹郎(たにもと・おとじろう)選手が死去したことを発表した。23歳。8月20日に栃木県で行われた国内最高峰の「2023MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ」に出場していた谷本さんは、レース中のアクシデントにより、意識不明の重体で病院に搬送されていた。

同チームは「Team TATARA Apriliaから全日本ロードレース選手権シリーズJSB1000クラスに参戦していた谷本音虹郎がレース中のアクシデントにより9月5日(火)0時25分に逝去いたしました。享年23歳。故人のご冥福をお祈りし、謹んでお知らせいたします」と訃報を伝えた。

谷本さんは、8月20日に開催された全日本ロードレース選手権第5戦もてぎ2&4レースのJSB1000クラス決勝に出場。3周目の1コーナーでアクシデントが発生した。レースは中断され、谷本さんはドクターヘリで県内の病院に救急搬送。同チームは「意識不明の状態が続いていましたが還らぬ人となりました」と記した。

同チームは、「ご両親のコメント」として「8月20日の決勝中にアクシデントに遭い、約2週間、音虹郎は頑張りました。オートポリスラウンドで音虹郎のステッカーを貼って走ってくださった選手の皆さまを始め、応援してくださった全ての皆さまにお礼を申し上げます。また、私たち家族に対してもお気づかいいただき感謝申し上げます」と掲載。井上哲悟チームマネージャーも「ただただ残念という言葉しかありません。今シーズン開幕戦で代役としててチームに加わってくれた谷本音虹郎選手。その走りと人柄もあり、後半戦も引き続き走ってもらうことになった矢先のアクシデントでした。この2週間、いろいろな形で音虹郎を応援してくださった皆さまに感謝申し上げます。そしてチームにもお気づかいいただいた皆さまにお礼申し上げます」と記し、故人を偲んだ。

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