岸田文雄首相は13日午前の党臨時総務会で、去就が焦点だった茂木敏充幹事長を続投させ、選対委員長に茂木派の小渕優子組織運動本部長を起用するなど党四役人事を正式に決めた。「わが国は内外とも大きな課題を抱える正念場にある。党、政府が一丸となり、難局を打開して未来を切り開きたい」と意気込みを示した。午後、第2次岸田再改造内閣が発足。過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を登用する。
首相は人事を機に政権浮揚を狙う。岸田政権の骨格と言われる茂木氏、麻生太郎副総裁、最大派閥安倍派「5人組」の松野博一官房長官の人事を維持。党四役に5人組の萩生田光一政調会長を再任し、総務会長に森山裕選対委員長を横滑りさせた。四役以外では高木毅国対委員長、梶山弘志幹事長代行も続投とした。
改造内閣の女性閣僚は外相に上川陽子元法相、こども政策担当相に衆院当選3回の加藤鮎子元国土交通政務官を充てる。参院当選2回の自見英子内閣府政務官を地方創生担当相に、土屋品子元厚生労働副大臣を復興相とし、高市早苗経済安全保障担当相は留任する。