母娘に何があったのか――。愛知県大治町の集合住宅で6日未明、住人女性(40)が包丁で刺され、中学2年の長女(14)が殺人未遂容疑で逮捕された事件。近隣住民からは驚きや戸惑いの声が上がった。
重体だった女性は搬送先の病院で死亡。県警は殺人容疑で長女を調べている。
住民らによると、事件があった部屋では女性、長女、小学生の次女の3人が暮らしていた。長女は小学校を卒業後、隣接する名古屋市の市立中学校に通っていた。小学6年の頃は学校を休みがちだったという。
次女と自身の子どもが同級生という女性(45)は「姉妹は仲が良く、自転車に乗って一緒に出かけていた。(次女は)今どうしているのだろうか」と話した。
次女と自身の子どもが同じ登校班という近くの主婦(29)は「まさか近所でこんな事件が起きるとは……」と話し、一人残される次女を思いやった。
近くの自営業の女性(54)は事件当日、パトカーがけたたましいサイレン音を響かせ、近づいてくるのを耳にした。朝になって集合住宅で事件があったことを聞いたという。仕事を通じて町内の小中学生と接するという女性は「子どもたちが動揺していないか心配」と語った。【加藤沙波、塚本紘平】