好意を寄せていた30代女=覚醒剤取締法違反罪で起訴=に捜査情報を漏らしたとして、大阪地検は6日、地方公務員法(守秘義務)違反の罪で、大阪府警西成署刑事課の巡査部長、野村孝博容疑者(47)を起訴した。
起訴状や府警によると、野村被告は昨年11月~今年3月、担当した薬物事件で家宅捜索する場所の住所や、女の知人が内偵捜査の対象になっているとの情報を女に漏らしたとしている。
被告は同容疑で8月17日に逮捕され、今月1日に女の知人で30代男=窃盗罪で起訴=と面識のある男性の捜査情報も漏らしたとする地方公務員法違反容疑で追送検された。「伝えた記憶はない」と供述している。
被告のスマートフォンを解析した結果、被告が家宅捜索に行く際、その様子を見に行ってもいいかと女に尋ねられ、住所を送るなどしたやりとりが残っていた。