国民民主党の榛葉幹事長は8日の会見で、「連立の“れ”の字も我々から発信してない」と自公連立政権入りに関する報道に強い不快感を示した。
国民民主党は8日、玉木代表の再選を受け両院議員総会を開き、前原代表代行を留任させるなど、これまでの骨格を維持する新体制が発表された。総会後、報道陣の取材に応じた榛葉幹事長には、連日報道されている、連立政権入りの可能性についても質問が及んだ。
榛葉氏は、連立政権入りをめぐる報道に疑問を呈し、「各党と等距離でしっかり政策実現すると、玉木さんも私もそれ以外言ってないよね」と問いかけるように前置きした上で、「連立の“れ”の字も我々から発信してない」と語気を荒らげた。
その上で、「政治ってのは、いろんな話がある」と述べ、自民との水面下での駆け引きについては言及を避けた。
さらに、支持団体である連合から「連立入りはありえない」と伝えられたとの一部報道を否定した上で、連合と国民民主党の関係について、「さまざまな政治の連携について、違う組織の方々に良いとかダメとか言われる問題ではない」「しっかりと信頼関係を持って連携をし、我々の組織のことは我々が決めていく」と強調した。
榛葉氏はさらに、「日本維新の会の馬場代表でさえ、事と次第によっては連立に入るって明言した。正しい発言だと思う。生き物だから…政治ってのは」と馬場代表を引き合いに出しながら、将来の連立には含みを持たせた。
また、他党の連携に関し、「処理水を汚染水と言ってみたり、なんでも原発反対だって言ってみたり、何が何でも憲法変えないんだって言ってみたり、自衛隊は憲法違反だとか、そういうところとは我々は一切お付き合いしませんし、加担するような方々とお付き合いする気は、ありません」と共産党や立憲民主党をけん制した。