「いきなりボコして大丈夫」実行役スマホ解析、指示内容判明 狛江強盗殺人で4人再逮捕

「ルフィ」らが関与した一連の広域強盗事件で唯一、死者が出た東京都狛江市の強盗殺人事件は、発生から約8カ月にして、強盗殺人容疑での指示役ら男4人の逮捕に至った。
狛江事件ではグループのやりとりに、一定時間が経過するとメッセージが消える秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」が使われるなど、4人の犯行を裏付ける証拠をどれだけ集められるかが、解明の鍵となった。
警視庁が押収した実行役らのスマートフォンを解析した結果、狛江事件3日前の1月16日にテレグラム上で「ババア案件」と名付けられたグループチャットが設けられ、「ドアが開いたら、ババアをいきなりボコして大丈夫です」などと暴行を加えるよう「キム」が指示していたことが判明。
チャットには、すでに逮捕された永田陸人被告(21)=強盗致死罪などで起訴=ら実行役やほかの指示役が参加し、やり取りの記録が残されていた。
一連の事件捜査で、同時期にフィリピンの入管施設に収容されていた女が、今村磨人容疑者らが入管施設内で事件を指示している姿や、襲われた大塩衣与さんが死亡したことに焦る様子を目撃したと証言。また、藤田聖也容疑者については「テレグラムのアカウント名に韓国系の名前を使っていた」などと供述したという。別の関係者は、渡辺優樹容疑者がシュガーと名乗っていたと証言したという。
警視庁はこれらの関係者証言などを積み重ね、4人がテレグラムを使用して、実行役を遠隔操作していたと判断。今後も解析などを行い、一連の強盗事件の解明を進める。

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