東京・秋葉原の中古パソコン販売店でパソコンが盗まれる瞬間をカメラがとらえました。入店した男は客や店員など複数の目がある中、書類のようなものでパソコンを隠すように持ち出し、店をあとにしました。この間わずか2分ほど。被害に遭った店舗周辺を取材すると、少なくともこうした窃盗被害を8店舗で確認できました。
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東京・秋葉原の中古パソコン販売店「ML COMPUTERS」。店内はどこにいても店員の目が届く広さで、3つの防犯カメラが備え付けられています。その映像が店内の正面の大きなモニターに常に映し出されている環境で、16日に“窃盗事件”が起きました。
客や店員、複数の目がある中で、グレーのシャツを着た男が大胆な犯行に及びました。書類のようなものを持ちパソコンを手に取ると、手前の箱の中へ入れました。客の目が気になるのか、ふらふらする様子もみられました。そしてパソコンが入れられた箱の場所に足早に戻りしゃがみこむと、手にしていた書類でパソコンを隠すようにして持ち出し、店をあとにしました。この間わずか2分ほどでした。
2万3000円のパソコンと同型のものが盗まれたといい、店は男の顔に見覚えはないということです。
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「news zero」が周辺を取材してみると、少なくとも8店舗でこうした窃盗被害を確認しました。
最近“窃盗”に遭った中古販売店の店員
「(過去に)パソコン見るふりをしながら、自分の服の中にピッて入れて持って帰っちゃう」
同一犯かは不明ですが、取材した中古販売店では最近、特にゲームソフトやコードといった小物の被害が目立つといいます。
最近“窃盗”に遭った中古販売店の店員
「今までで2~3人くらい。結構自然な感じ、来てちょっとみて帰るお客さんと同じスピード感でカバンに入れちゃう」
窃盗被害は対策をとっていても防ぎきるのが難しいといいます。大胆な犯行でパソコンが盗まれた中古パソコン販売店は、警視庁に被害届を提出。警視庁が窃盗事件として捜査しています。
(9月19日放送『news zero』より)