女子大学生嘱託殺人 被告の54歳男に懲役6年実刑判決「自殺念慮が強固だとしても、殺害する理由はどこにもない」札幌地裁

去年、札幌市で女子大学生が殺害された事件の裁判で、嘱託殺人などの罪に問われた男に、札幌地裁は懲役6年の実刑判決を言い渡しました。
嘱託殺人の罪に問われていたのは、住所不定の無職、小野勇被告(54)です。 判決によりますと、小野被告は去年10月、当時住んでいた札幌市東区の自宅アパートで、当時22歳の女子大学生から依頼されて、女子大学生の首を絞めて殺害しました。
小野被告と女子大学生は、女子大学生がSNSに「殺して」と投稿したことをきっかけに知り合っていました。 これまでの裁判で小野被告は「殺したくはなかった」としながらも「死にたい理由を聞かずに殺害をした」と証言し、弁護側は「心神耗弱の状態だった」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めていました。
きょうの判決で、札幌地裁は「完全な責任能力があった」と認め「自殺念慮が強固だとしても、被告人が殺害する理由はどこにもない。被告人に真摯な反省は認められない」として、小野被告に懲役9年の求刑に対し、懲役6年の判決を言い渡しました。

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