京アニ事件 直後の音声公開……「何でやった?」「パクられた」 “パクリ主張”で検察が比較、2539回「京アニ」検索

京都アニメーションの殺人放火事件で殺人などの罪で起訴されている男の裁判。2日目の6日は、男が確保された時の約3分間の音声が公開されました。男は「小説のアイデアを盗まれた」と主張しており、検察が京アニ作品との比較をする場面もありました。
2019年7月、京都アニメーション(京都市伏見区)のスタジオが放火され36人が亡くなった事件で、殺人などの罪に問われている青葉真司被告(45)。2日目の裁判となった6日、法廷では、青葉被告が警察官に確保された時の約3分間のやりとりの音声が公開されました。
警察官
「何でやった? 言わなあかんで。頑張って言え」
青葉被告
「パクられた」
警察官
「何を?」
青葉被告
「小説」
警察官
「何で火をつけた?」
青葉被告
「ガソリン」
警察官
「あそこは知ってる? 火をつけたところ」
青葉被告
「知らねえよ」
警察官
「関係ない?」
青葉被告
「お前らが知っているだろう」
警察官
「何でやった?」
青葉被告
「パクりまくったからだよ」
警察官
「何を?」
青葉被告
「小説」
警察官
「(話す)義務がある」
青葉被告
「お前ら全部知ってるだろ」
警察官
「住んでいるのはどこ?」
青葉被告
「……」
警察官
「ガソリンはどれくらい?」
青葉被告
「……」
警察官
「頑張って言え」
音声が流れている間、青葉被告はゆっくりまばたきをしながら時折、字幕が出るモニターを見つめていました。
青葉被告は、京アニに「自分の小説のアイデアを盗まれた」と主張しています。この点について、検察が京アニの作品と比較する場面もありました。
例えば、アニメで主人公が後輩部員に「私留年したよ これからは同級生だよ」と話すシーンがありますが、青葉被告の小説の中には主人公が「このままだと留年だぞ」と言われる描写があったということです。
また別のアニメでは、主人公がスーパーで2割引きの商品を買うシーンについて、青葉被告の小説では「50%引きの惣菜を買いあさる」という表現があったといいます。
京アニ側は盗用を否定。検察も冒頭陳述で、青葉被告が「アイデアを盗まれたと妄想を募らせた」と指摘しています。
一方、青葉被告の携帯電話を解析したところ、2016年から約2年半の間に、「京アニ」について少なくとも2539回検索されていたことも明らかになりました。
7日からは被告人質問が行われます。
(9月6日『news zero』より)

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