捕獲オリ見ようとした猟友会員、クマに襲われ負傷…別の場所ではクマ7時間居座る

26日午前5時15分頃、秋田県大館市比内町味噌内の林道で、近くの農業男性(82)がクマ(体長不明)に襲われ、頭や顔などにけがを負った。
秋田県警大館署によると、男性は地元の猟友会員で、仕掛けた捕獲用のオリを見るため、仲間との待ち合わせ場所に向かう途中、車から降りたところをクマに襲われたという。男性は車を運転して家に戻り、家族が119番して救急搬送された。
現場の林道は樹木がうっそうと茂る山林の中で、夜明け前は小雨が降っていた。付近の集落で小学4年の孫の登校を見送りに来た女性(73)は「この辺は栗の木も多く、クマが頻繁に出る。昨日も鶏舎の金網をクマが壊した跡を見た。孫はスクールバスで行き来するから大丈夫とは思うが」と心配顔だった。
クマによる県内の人身被害は今年26人目で、過去最多を更新している。
また、26日午前8時20分頃、大館市十二所の畑で、栗の木に登るクマ1頭(体長約50センチ)をパトロール中の大館署員が見つけた。クマは約7時間にわたって付近に居座った。
大館署によると、クマは木の周辺に落ちていた栗の実を食べたり、近くの畑を歩き回ったりした後、午後3時半頃、付近の林に逃げていった。24、25日にも、数時間にわたって同じ場所でクマが居座る様子が目撃されていたという。

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