銀座時計店強盗容疑、18歳男性を逮捕 指示役の一人か 警視庁

東京・銀座の高級腕時計店で5月にあった強盗事件で、警視庁少年事件課は29日、新たに横浜市のアルバイトの男性(18)を強盗容疑などで逮捕したと発表した。警視庁は、この男性が複数いる指示役の一人として事件に関与したとしており、背後に犯罪組織が関与しているとみている。実行役などとしてこれまでに6人が逮捕されているが、指示役とみられる容疑者の逮捕は初めて。
逮捕容疑は5月8日に共謀して、東京都中央区銀座8の高級腕時計店「クォーク銀座888店」に押し入り、男性店員に刃物を突きつけ「伏せろ、殺すぞ」などと脅し、バールのようなものでショーケースをたたき割って、腕時計など74点(販売価格約3億856万円相当)を奪ったなどとしている。少年事件課は認否を明らかにしていない。
少年事件課によると、実行役として逮捕された容疑者のスマートフォンを解析したところ、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」でこの男性から指示を受けていたと判明した。男性は事件当時17歳で、神奈川県内の不良グループに所属していたという。
実際に店に押し入ったなどとして逮捕された4人=いずれも横浜市=のうち18~19歳の男性3人は強盗罪などで起訴された。この中で18歳の男性は今月25日に東京地裁で懲役4年6月の実刑判決が言い渡された。16歳の少年は少年院送致されている。【加藤昌平】

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