北海道外からも生徒集まる北嶺中・高、寮生10人の財布から教諭が5万円以上「盗んだ」…生徒が室内に設置したカメラに映像

私立北嶺中・高校(札幌市清田区)の20歳代男性教諭が、敷地内にある寮で暮らす生徒の財布から現金を繰り返し盗んでいたことが2日、同校への取材でわかった。教諭は学校に対し、生徒約10人から5万円以上を盗んだと認めた。同校は9月下旬、教諭を懲戒解雇にした。
同校などによると、校舎に併設された青雲寮で7~9月、部屋に置いてあった生徒の財布から現金が盗まれる被害が相次いだ。生徒が室内にカメラを設置、9月19日にゴム手袋をはめた教諭が財布から現金4000円を盗む様子が映っていたという。
28日に生徒からの訴えを受けた同校が、教諭から事情を聞いたところ、「お金に困っていたので複数回やった」などと説明。同校は29日に教諭を懲戒解雇にした。生徒への聞き取りでは被害額は計約20万円に上るという。
同校は中高一貫校で生徒数は約750人。青雲寮には、北海道外から進学してきた生徒を中心に約370人が暮らしている。副寮監長を務める同校の井口一司副校長は「教育する立場にある人物が法を犯すようなことをするのは想定外で考えられない。不安を持つ生徒に対しては、誠心誠意対応していきたい」としている。

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