生後7か月の息子を殺害したとして逮捕された母親について、福岡地検は約2か月間の鑑定留置を終え、この母親を起訴しました。
◆“腹を圧迫”して殺害?別の子にも噛みついて傷害か?
起訴状などによりますと、福岡県太宰府市朱雀に住む無職・井上徳子被告(36)は去年5月、当時住んでいた大野城市のマンションで息子の新大ちゃん(生後7か月)の腹などを何らかの方法で圧迫し、肝臓を破裂させ殺害したとして起訴されました。このほか、7年前、当時住んでいた筑紫野市の自宅などで自身の別の子供の腕や頬に5回噛みついて皮下出血させたとして傷害罪でも起訴されています。
◆「何で死んだのかわからない」「心臓マッサージをしただけ」と供述
福岡地検は井上被告に対して約2か月間の鑑定留置を行い、刑事責任能力を問えるか調査。その結果、起訴することを決めました。井上被告の認否は明らかにしていません。逮捕前の任意の事情聴取に井上被告は、「(新大ちゃんは)何で死んだのかわからない」など供述。逮捕後の取り調べでも「子供が息をしておらず、心臓マッサージをしただけ」という趣旨の供述をして容疑を否認していました。