維新、鈴木宗男氏を除名へ=無断で訪ロ、吉村共同代表「考え方違う」

日本維新の会は、必要な党への事前届を出さずにモスクワを訪問した鈴木宗男参院議員を除名処分とする方向で調整に入った。複数の党関係者が6日、明らかにした。早期の衆院解散・総選挙の可能性が取り沙汰される中、鈴木氏の親ロシア的な言動が与える影響を懸念し、厳重処分を求める党内意見が多数を占めた。
維新の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は東京都内で記者団に「党としては(ロシアに)行くこと自体にも反対の立場だ。考え方も違う」と強調。「厳しい処分をすべきだ。党紀委員会で除名相当という判断が下された」と明かした。
維新は6日午前、国会内で鈴木氏の処分について協議し、対応を馬場伸幸代表と藤田文武幹事長に一任。この後党紀委員会を開き、鈴木氏に直接説明を求めた。党内からは、ロシアの現地メディアが公開した動画で鈴木氏が「ロシアの勝利を確信している」などと発言していたことを問題視する声も出た。10日に改めて役員会を開き、処分を正式に決定する方針だ。
[時事通信社]

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