金塊を運んでいた女性に暴行を加えて奪おうとしたとして、警視庁捜査1課は11日、強盗致傷容疑で、いずれも職業不詳で、住所不定の少年(18)と、住所不定の荒井潤容疑者(31)、神奈川県横須賀市長井の嘉山祐介容疑者(40)を逮捕した。3人は実行役と運転役とみられ、少年と荒井容疑者は容疑を否認し、嘉山容疑者は一部否認している。
逮捕容疑は、3人は他のものと共謀し、8月4日午前11時ごろ、東京都台東区上野の路上で、金塊の買い取り会社経営の50代女性が背負っていた金塊10枚(時価計約1億4千万円相当)が入ったリュックを奪おうとし、殴る蹴るの暴行を加え、全治5日間の全身打撲の傷害を負わせたとしている。女性がリュックを放さず、金塊は奪われなかった。
捜査1課によると、女性が転売するために別の買い取り会社に到着した直後、待ち伏せていた少年を含む実行役2人が女性を襲撃。捜査1課は押収したスマートフォンなどを解析し、詳しい指示系統を調べるほか、もう1人の実行役の行方を追っている。