細田議長会見、打ち切りで大荒れ「十分お答えした」主張にメディア猛抗議、約50分で終了

細田博之衆院議長は13日、議長公邸内のホールで記者会見を開き、議長辞任を正式に公表した。ただ、最初から「30分めど」と指定された会見時間をめぐってメディア側が抗議したが、最後は打ち切られる形となり、大荒れとなった。
会見時間は、細田氏の体調不良を理由に30分をめどにすることが決められていた。細田氏の冒頭発言、幹事社質問、幹事社以外の社の質問と続き、30分前後が経過したころ、事務方が「予定の時間」を理由に会見を終えようとした。しかし、まだ大勢の人が挙手していることから、細田氏は質問に応じた。
50分前後が過ぎたころに、事務方が「時間も過ぎておりますのでこれで記者会見を終了させていただきます」と、挙手している記者がいる中で「打ち切り」を宣言。これに「この後予定が入っているのですか」「体調の問題で、ここで会見をやめるのか」などと、抗議の声が続いたが、細田氏は「どうもありがとうございます。ずいぶんお答えしたと思います」「今日は(議長を)辞める(ことを表明する)ための会見。積もる話をどんどんやりたいという会見ではない。私はできる限りのお答えをした。(再び話すかは)それは今後の問題として…」と、逃げ腰の発言をした。
折しも、ジャニーズ事務所の記者会見の進め方が問題になっているタイミングでもあり「今日は大事な会見だ」「体調のよろしい時に、もう1度会見をするつもりはあるのか」と、会見続行を求める声が続出。しかし、細田氏は「(今後は)会見をするのではなく、会話をしましょう」「議長でなければざっくばらんな話もできる。言いたいことは山ほどあるが、言わないことについてご理解いただきたい」と述べた。
しかし「今までも十分、お答えした」との発言には、昨年来、報道機関の求めに応じず、きちんとした場での会見を開いていないことから「ずっと会見をされてこなかったじゃないですか。説明されなかったからこれだけ質問が出ている」との指摘も出た。それでも細田氏は、事務方などに支えられるようにして、弱々しく歩きながら会場を退出した。
細田氏は、会見の時間が制限されたことについて「私が(時間を)抑えたのではない」と述べた。

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