40年超原発、24年以降も運転へ=使用済み核燃料、関電計画容認―経産相と面談・福井知事

福井県の杉本達治知事は13日、同県敦賀市で西村康稔経済産業相と面談し、運転開始から40年を超える関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)、高浜原発1、2号機(同県高浜町)の2024年以降の運転継続に理解を示した。これに先立ち、関電の森望社長から説明を受けた原発の使用済み核燃料の県外搬出計画についても容認した。
面談で計画の内容を説明した森社長は「自らが先頭に立って県外搬出を着実に進める」と強調。西村経産相は「関電が(計画の)内容を実行するよう指導する」と述べたほか、原子力政策の方向性や立地地域の課題について杉本知事と密接に意見交換する場を設ける方針を示した。
杉本知事は「一つ一つの事柄は十分な回答ではないが、搬出に向けた森社長の決意や、国が前面に立って対応する方針が示された」と指摘し、「一定の前進があった」と評価。40年超原発の3基については「(24年以降の)運転継続に理解を示したい」と表明した。
関電はこれまで、福井県内に立地する自社の原発から出た使用済み核燃料の搬出について、一時保管を行う中間貯蔵施設の県外候補地を23年末までに示すと県に約束。できなければ、40年超原発3基の運転を停止すると説明していた。
[時事通信社]

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