山陰中央テレビ(松江市)から事業費名目で約470万円をだまし取ったとして、島根県警は13日、同社元コンテンツ戦略部長の男(43)を詐欺容疑で逮捕した。男は7月に懲戒解雇された後、所在が分からなくなり指名手配されていた。男は「金を振り込ませたが、詐欺と言われるのは納得できない」と否認している。
発表では、男は今年2月6日、実施が確定していなかった同社関連団体の事業について、業者に前払い金を支払う必要があると同社にウソを言い、自身が管理する口座に473万3000円を振り込ませた疑い。男は同社で関連団体の担当だった。
社内調査で不正が発覚し、同社は7月、男を懲戒解雇し、県警に告訴していた。男は行方不明になり、13日に東京都渋谷区で身柄を確保された。同社の清田睦人専務は読売新聞の取材に「報道機関としてあってはならないことで深く反省し、おわび申し上げます」と話した。