自民党の茂木敏充幹事長は17日の記者会見で、木原稔防衛相が衆院長崎4区補欠選挙で自民党候補を応援することが「自衛隊の苦労に報いることになる」と発言し、野党が更迭を求めていることに対し、辞任する必要はないとの認識を示した。「発言は速やかに撤回した。厳しさを増す安全保障環境の下、職責に全力で取り組んでほしい」と述べた。
公明党の山口那津男代表は記者団の取材に応じ、木原氏が発言を撤回したことに言及し、「(一連の)経緯を踏まえて今後の言動に生かしてほしい」と苦言を呈した。自民党の森山裕総務会長は会見で「自衛隊を含む政府機関は政治的に中立であることは当然だ。国民の誤解を招くような発言は注意すべきだ」と指摘した。
一方、立憲民主党の岡田克也幹事長は会見で「どう考えても不適切な発言だ。自ら辞めるべきだ」と主張した。
[時事通信社]