市動植物園のモノレールで5台絡む玉突き事故 6人けが 熊本

18日午後0時40分ごろ、熊本市東区の市動植物園でモノレール1台が突然停止し、後続の4台が次々に追突する事故があった。園によると、5台には子どもを含む計14人が乗っており、このうち大人6人が首や腰に痛みを訴えている。いずれも軽傷とみられる。熊本県警などが原因を調べている。
モノレールは1周約600メートル、高さ約6メートルの遊戯施設で1台4人乗り。園によると1台が時速約8キロで走行中、エラー音とともに停止し後続の4台が衝突した。点検用車両で約1時間後に全員が救出された。衝突した車両に乗っていて首を痛めたという20代女性は「泣きじゃくっている子どももいた。以前から設備の劣化が気になっていた」と話した。
園によると車両は120メートル間隔で走行し、それぞれ衝突防止用の安全装置が導入されているが作動しなかったとみられる。スタッフがタッチパネルを操作して止めることも本来可能だが今回は止まらなかった。開園前の点検で異常はなかったといい、園は原因が判明するまでモノレールを運休する。
モノレールは1979年の設置で、2019年4月にも4台がからむ同様の事故が起きている。松本充史副園長は「楽しみに来ていただいたお客様に申し訳なく思う。原因を究明し、再発防止に努めたい」と話した。【野呂賢治、平川昌範】

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