兵庫県尼崎市南武庫之荘で歩道脇のアスファルトから生えた「ど根性トウガン」が20日、市の委託業者により刈り取られた。除去を依頼した市河港課は「成長を楽しみにされている方がいることを知らずに切ってしまい、申し訳ない」と判断ミスを認め、陳謝した。
トウガンが生えていたのは市有地と歩道の境界で、市有地に設置されたフェンスにつるを伸ばし、高さ約2メートルに成長。握り拳大の実が1個なり、他に4個ほどが着果していたとされる。
市によると、12日に「市有地で不法耕作をしている」と通報があり、市が業者に除草を依頼した。近くに住む男性(80)は「がっかりして涙が出た。見に来られた方が『大きくなれよ』と声をかけ、成長を楽しみにしていた。調べてから切ってほしかった」と肩を落とした。