大阪府内で今年に入って十数人が、いわゆる「大麻グミ」を食べた後に救急搬送されたことが警察への取材でわかりました。
そのうち少なくとも4人は、東京で複数の若者が体調不良で搬送される前に食べたものと同じ製造会社のグミを食べたとみられるということです。
大阪府警によりますと、府内で今年、20代から30代を中心とした男女十数人が「大麻グミ」とみられるグミを食べた後に体調不良を訴え、救急搬送されたということです。
このうち、9月にあった事例では、20代の男性がSNSで知り合った人物から「合法」と言われてグミを購入し、友人3人とグミを食べた後に全員が嘔吐などの体調不良を訴え、救急搬送されました。
いずれも軽症だったということです。
グミのパッケージには「HHCH」と書かれていて、その製造元の表示から警察は、男性らが食べたのは東京で複数人が体調不良を訴える前に食べていたものと同じ製造会社のグミだとみています。
「HHCH」は、大麻成分を含むとしてすでに規制されている有害成分「THC」に似せて作られた合成化合物「ヘキサヒドロカンナビヘキソール」で、現在日本では法規制の対象ではないということです。
警察はこのグミの成分を詳しく鑑定し、違法成分が検出されれば立件する方針です。
大阪市内にある「大麻グミ」の販売店の男性店員はABCテレビの取材に「グミは1日1粒まで。さらに1粒を半分にわけて食べるのが目安になっている。体調不良を訴えた人は、数粒一気に食べたのではないか」と話しています。